AIと共存していく社会「Society5.0」は、もう始まっています。
「絵空事」が多かったメディアのAIネタも、まだ先のこと!と高を括っていたら、ここ数年で一気に現実味を帯びてきましたね。2020年代は、私たちの身近に溶け込むAIに「驚かない」「気付かない」「気にしない」時代かもしれません。
ところで今、AIがもたらす近未来の絵姿は、見事なほど二つに割れています。「ヒト」がAIを道具として使う「明るい未来像」がある一方、「絶望的な未来像」がメディアを賑わせ、私たちの不安をかき立てています。
ユヴァル・ノア・ハラリ氏は朝日新聞の記事(2019年9月8日)の中で、「真のruler(支配者)はアルゴリズムになる。残された時間は多くない」と主張。私たちの大半は「ユースレスクラス(無用者階級)」になる、とセンセーショナルな表現で警告しました。
未知の世界に向かう時、私たちは大きな不安に駆られます。まして世界は複雑化し、個人レベルでは「全体像の把握が困難」になった今、アプローチや専門分野、あるいはヒトの関与をどう加味するかにより、未来像も大きく変化します。
つまり、というかやはり、ヒトの数だけ「アウトプットイメージ」は変わってくる。逆に言えば、まだ「選択肢が限定されたわけではない」ということです。私たち「ヒト」次第で、次の社会が大きく変わります。
ヒトとしての「美意識」と「尊厳」を保ち、AIとの共存を堂々と楽しむため、私たちは「知恵」を磨き、人間らしさを存分に発揮する必要があります。
「知恵」は、脳科学が進んだ現在もinvisibleな能力ですが、このブログでは、ヒトだけが持っている素敵な知恵を紹介していきます。
目次
1、Society5.0時代の仕事の知恵【もくじ】
ヒトの間で仕事する以上、評価の大半はコミュニケーション能力(報連相・プレゼン・会議)で決まります。しかしそれは、裏をかいたり他人を陥れる事ではありません。発揮すべきは、がんばる方向を見定め、仕事をシンプルにしていく知恵。
この知恵は、職場に張り巡らされた「遠回りの術」を避け、ポジティブな環境を作り出していきます。これからは、知恵を身につけた者と組織が勝つ世界。
【序章 プロローグ】
①知恵を身につけた者が勝つ世界
②最早組が使う仕事の知恵
チェックリスト /エッセンス集 /回答力
がんばる前の3ステップ
【1章 報連相の知恵】
①プロローグ/②知識/③知恵1/④知恵2/⑤知恵3
【2章 プレゼンの知恵】
①知識/②テクニック/③知恵
【3章 会議の知恵】
①プロローグ/②知識/③知恵1/④知恵2/コラム1/コラム2
2、圧倒的な差がつく最早組【チェックリスト】
使えば直ぐに効果を発揮する「実戦チェック項目」+3年で圧倒的な力の差を生む「実力派チェック項目」を、本編からピックアップした【チェックリスト】です。
まず「ポジティブチェック」で全体を確認し、次に「ネガティブチェック」で、特に注意する点を「逆の視点」で再確認するダブルチェック方式。
にもなっています!
3「がんばり方」を示す知恵【エッセンス集】
①仕事の本質を見抜き、②知恵を働かせ、③前もって「がんばる方向」を見定めるための【エッセンス集】です。
スキルや知識が豊富でも、がんばり方を間違えると、なかなか目的地に到達出来ません。がんばる方向を示す知恵のエッセンスを、本編からピックアップ。最早組も使う「知恵」のエッセンス集です。
4【回答力】知識ベース思考と知恵ベース思考
普段から、知識ベースで考える人と、知恵ベースで思考できる人では、同じ質問を受けても、質問の捉え方+答え方【回答力】に大きな違いが出ることがあります。
知識(knowledge)と知恵(wisdom)は、どう違うのか?
ある研修で「回答力」が光った素敵な講師の1コマを、具体例を交えて紹介します。あなたなら、その質問にどう答えますか?
5、無理と無駄賢く回避/がんばる前の3ステップ
新社会人のキャリアスタート。あるいは、新規プロジェクトのキックオフ!
おもしろい事に、リスクやクレームには神経質な人も、仕事を始める場面では「案ずるより…」と、深く考えずそのままスタートする事が多いのが現状です。
物事を始めるには、あらかじめ知恵を使う「準備工程」が必要です。何事も最初が肝心。がむしゃらに全方位で戦う前に、無理と無駄を賢く回避する「3つのステップ」をご紹介します。
6、Society5.0時代の知恵【ビジネス編】本編
最早組とは、同期入社の中で最も昇格が早い人またはそのグループのこと。3年で結果を出すために、彼らはどんな「知恵」を仕事で使っているのか。そもそも「知識」と「知恵」の違いとは?invisibleな仕事の「知恵」について考えます。