1章 報連相の知恵

1章① 報連相/プロローグ

1、Society 5.0 時代に仕事の「意味」を考える

仕事の「コツ」をつかむには、その仕事の「意味」を考えることが大切です。
最初のテーマは、仕事の基本動作で最もポピュラーな「報連相(報告・連絡・相談)」について取り上げます。
早速ですが、上司へ報告することの「意味」は、どこにあるのでしょう?
ただ紙を読み上げるだけではないハズです。

ジェームス
ジェームス
そこからか。当たり前すぎて、
まるで禅問答だな…
ロバート
ロバート
そう、実はシンプルな質問ほど答えるのが難しい!
普段無意識にしていること、
つまり「暗黙知」の領域に近づくからなんだ

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2、「報告」の意味

ある研修で、若手の参加者は「報連相の意味」についてこう答えています。
「それは、自分のアイデンティティを表現(アピール)する場です!」

ジェームス
ジェームス
世の中には、こんな風に
すぐ答えられる人もいるんだね…

「報告」自体は仕事上のアクションですが、相手に「伝える」行為は、ヒトがヒトに対して行う大切な場です。しかも、上司への報告は頻繁に起こります。

プレゼンに比べ地味ですが、着飾っていない分、実はその人の「素の力量」や「持ち味」が露わになる場です。あまり意識されませんが、案外評価のポイントになっています。

注意すべきは、報告内容だけではありません。報告する「場」「タイミング」「段取り」そしてどこまで報告するか等、視野を広げて考える必要があります。

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3、報連相のコツは頻出テーマ

ビジネスコーナーには、報連相の「コツ」や「テクニック」を扱った書籍がたくさん積まれています。会社の研修でも頻出テーマですね。

この事実、私たちにとって何を「意味」するのでしょう?

ずばり、その種のテクニックは「社会人には広く流通している」ことを意味しています。報告先の相手(上司・先輩)も、恐らく既知の知識でしょう。

ならば、これ見よがしにテクニックを振りかざすのではなく「上司も知っている」前提で、反応を見ながらスマートに使いこなす事が、大人の力量です。

ロバート
ロバート
相手がお腹いっぱいそうなら、
too much は避けスマートに!
リー課長
リー課長
次の記事から
報連相の知識と知恵を解説します

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