AIが上司になる日

【AIマンガ】報連相③AI部長へご報告(体調編)/AI上司/AI Boss8

AIと共存する社会Society 5.0。部長報告に来た社員の体調がすぐれず、みんな心配しています。

頼れるAI部長は、ここでも本領発揮。社員が装着している「リストバンド」で、みんなの体調管理もバッチリです。ところが、衝撃的な事実が発覚します。AI Bossシリーズ第8弾。

AI部長へご報告/体調管理編(僕らの存在意義)





ここ数年、夏の暑さは尋常ではありません。このため、どこの工事現場も熱中症対策が必須。「アイスベスト」や「空調服(小型ファンで服の中に風を送り、気化熱効果で涼しくする作業服)」は一気に広がりましたが、今後注目を集めていくのが「リストバンド(活動量計)」です。

ウェアラブルデバイスの一種で手首に装着。作業員の活動量や脈拍、酸素摂取量等を把握し、健康管理できるアイテムです。また、GPS機能があれば、作業員の配置状況も把握でき、危険個所に人がいないか、安全管理に役立つと期待されています。

スマートフォンと連動すれば、遠隔でもすぐに「安全指示」の徹底が可能です。

【AIによる社員の健康管理/光】
リストバンドはオフィスでも有効。社員が装着し、AI部長クラウドと接続すれば、社員の健康管理はバッチリでしょう

集積された「医療情報DB」と、社員の「リアルタイム体調データ」が高度に連携すれば、マンガのようなアドバイスも、AI部長には朝飯前。

インフルエンザが職場で流行するのも避けられるかもしれません。

ところで、AI部長は良かれと思って「対処法」や正確な「回復時期」、「出社できる日にち」まで丁寧に社員に伝えています。AIには、それ以上の「裏の」意図は恐らくないハズですが…

【AIによる社員の健康管理/影】
性善説に立てば、社員の健康情報はとても役立つ貴重なデータです(そもそもAIに「性善説」の概念があるか不明)

反面、究極の「個人情報」であることは間違いありません。最近の体調や病歴など、社員のフィジカルとメンタルな情報は、着実にクラウドに蓄積されていきます。

流用されれば、医療保険料の値上げに繋がったり、転職活動にも即座に影響するでしょう。

ところで、マンガではAI部長から「2日後の午後」に出社可能である、と伝えられていますが、そもそも彼(担当者)の抱えていた仕事は、AI部長が一瞬で片付けてしまいました。

「風邪をひいて会社を休み、仕事が滞る心配」自体が、いつの間にか「ヒト」には必要なくなっているかもしれません。

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