ここまでは、報告内容や構成にスポットを当てました(知識ベース思考)
ここからは、「知識」の外側に広がる「知恵」の領域にフォーカスします(知恵ベース思考)
目次
1、誰もががんばるフィールドでは差がつかない!
/「知識」ベースの仕事
上司へ報告する時、「頭の中」ではどんな思考回路が働いているのでしょう。ここでは、2つの階層に分けて考えます

①内側:「知識」をベースにした思考/形式知が中心で、他人からもよく見える
②外側:「知恵」をベースにした思考/invisibleな能力で、他人から見えにくい
例えば、資料作りのテクニックや報告手順のように、目に見える仕事には「知識ベース」の思考回路が働いています。形式知が中心のため、他人からわかりやすく、短期的な評価につながります。
この分野には、数多くのビジネス書籍が存在します。また、研修で教えるスキルやテクニックも、この「知識ベース思考」のフィールドです。
つまり、私たちビジネスパーソンの誰もがはっきり「認識」でき、誰もが意識して「がんばろう」とする分野、言い換えれば「差がつき難い」フィールドです。
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2、誰もが意識するとは限らないフィールド!
/「知恵」ベースの仕事
一方で「知恵」ベースの仕事は、誰もが意識しているとは限りません。普段から「知恵」を使って勝負する人、しない人、使っているのに自覚がない人など、実態は様々です。
人により習慣が異なるため、その積み重ねは「長期的な評価」に大きな差を生むことになります。
例えば、報告前に案件の全体像を俯瞰し「プライオリティ」をつけて話す習慣や、自分の行動が関係者へ及ぼす影響に、思いを巡らす習慣です。
その他、タイミングを見計らったり、「場」に配慮したり、無意識に使っている「知恵」はたくさんあります。
「知恵」とは、①背景や現象から「本質を見抜き」②知識や情報を材料として、③相手にとって「意味のある」アウトプット(報告)をする能力です。
「知識」「知恵」の具体例はこちら
【回答力①/知識と知恵の違とは?【例題編】】
【回答力②/知識と知恵の違とは?【図解編】】
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これら「知恵」ベースの仕事は、やらなくても、直ちに影響が出るものでもありません。また、目に見えないため、存在自体あまり意識されず、書籍や研修にもなかなか登場してこないのが実情です。
テーマとして扱いずらいのでは?
法律のように体系化するのは難しいね
将来大きな差ができるんだ!
同期入社で、同じような知識・ライセンスを持ちながら、いつの間にかキャリアに大きく差ができてしまう原因が、この「知恵」ベースの仕事にあります。誰もが頑張るフィールドでないからこそ、差がついてしまうのです。
みんなが同じようにがんばるんだね
する人としない人の差が大きい!
「知識ベース思考」の 仕事の特徴 |
・仕事の成果が目に見える ・誰もが意識する ・誰もがかんばろうと努力する ・短期的な成長と評価につながる |
「知恵ベース思考」の 仕事の特徴 |
・他人からは見えにくい ・誰もが意識するとは限らない ・人により「知恵」を使う習慣には差がある ・中長期的な成長と評価につながる |
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3【大公開】最早組の思考法
/「知識」ベース思考と「知恵」ベース思考
上司へ報告する時、頭の中ではどんな思考回路が働いているか示したのが、下の模式図です。前出の「最相組」若手担当者がモデルです。
分かりやすく「知識」ベース思考と「知恵」ベース思考を色分けしていますが、実際には順不同、ごっちゃに考えています。
特筆すべきは「知恵」ベース思考の部分。多くの事柄を瞬時に、しかも無意識に判断していることが多く、煩雑なため、次の記事で一つ一つ解説していきます。
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