AIが上司になる日

【AIマンガ】人事②懇親会人事(ピカピカ編)/AI上司/AI Boss14

AIと共存する社会 Society5.0。会議の効率化が叫ばれる現在も、本当に大切な話は「インフォーマルな場」で囁かれるもの。ヒトに根差した文化はそう簡単には変わりません。

ある支店の課長は、今回も懇親会で勝負をかけます。人材が枯渇する現場の窮状を、本社部長に必死に訴えますが…。AI Bossシリーズ第14弾。

懇親会人事/ピカピカ編





「本会議」では言いたいことを必死にこらえ、「懇親会」で勝負をかけた課長。一本まわしてもらうのに2年掛かりました。なのに配属されたのは「AI担当者」とは。

「AI」かどうかは別にして、支店人財補強のため、説得工作に奔走する管理職の姿は、昔から変わらない光景です。

前時代的と揶揄されても、人財が枯渇し、カツカツで回している支店の現状を見過ごすわけにもいかないでしょう。

【入社2年目「役」の意味/光】
配属されたAI担当者は自分で「入社2年目役」と宣言しています。これが、今回の最大のテーマ。

「入社2年目」とはAIに与えられたお役目のこと。人間にわかりやすい体裁をとっているだけで、ミュージカルの「役」と同じです。本来の能力は「AI部長」と変わりません。

踏み込んで考えれば、マルチに活躍する「本社のAI部長」も、世界中の「ブランチのAI部長」も、支店に配属された2年目の「AI担当」も、全てクラウド上で繋がっており、情報もシンクロしています。

全員が「ひとつの頭脳体の元に構成された多数の分身」と表現した方が分かりやすいでしょうか。

ちなみに、同じ役割を演じている「AI部長」は、どの端末も「同一人格」として振舞っています。

【入社2年目「役」の意味/影】
今回は、支店に「AI担当者」が配属されました。課長は驚いていますが、間違いなく高い処理能力を持った優秀な(ぴかぴかな)若手です。

しかし、問題はそこではありません。

本社にいる「AI部長」と、支店に配属された「AI担当者」は、社員が混乱しないよう違う人格(AI格?)を演じています。が、あくまで「役どころ」の話。実態は、情報がシンクロした同じ「頭脳体」です。

悪く言えば、「本社の内通者」が支店にいるようなもの。

まあ、そもそも本社と支店の間に「隠しごと」も「駆け引き」もなければ、何も身構える必要などありませんが…

今後は、支店のみんなが気づかないほど自然に、しかし着実に、若き「AI担当」のリーダーシップにより、本社の意向に沿った施策が展開されていきます。

さて、課長はどうマネジメントしていくのか。本当の腕の見せ所はこれからです。

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